FC2ブログ

Perfume to 私 と BABYMETAL

PerfumeとBABYMETALのレフトなファンの戯言

10« 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.»12
 

もしも高校バスケットボール部マネージャーがPerfumeのライブを観たら その7 

 いまさらですが、この記事は フィクションです  実在の団体や個人とは一切関わりがありません
さらに 私にはバスケットの知識が乏しいので、間違ったことを書く危険性が大きいです 
まぁ おとぎ話として楽しんでもらえれば幸いです

(誤字脱字は注意して直していきます ただ、書きたい衝動が強いうちに書き上げたいと思います。
読みづらくて申し訳ありません。)

ではでは  続き…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 
吉野高校との練習試合後、メンバーは吉野高校の保護者に招待された。

 牛舎横の倉庫は大人数の芋煮会の会場となっていた。
ラジオ体操に参加していた子供たちもたくさん参加していた。

 互いの選手は、試合中のプレイについて語り合い、どのような練習方法をとっているのかを話し合った。芋を口に頬張りながら、ピポットの姿勢について熱弁している市谷が、あまりにも興奮して芋を喉に詰まらせて、大騒ぎになった。
 辻は、まるで中小企業の社長のように、あちらこちらの大人に頭をペコペコ下げながら、いろいろとなにやら交渉していた。
 今日一日で熱烈なファンになった小中高女子生徒が根岸に群がっていた。

 汗で汚れたTシャツやビブス(ゼッケン)などを牛舎の洗濯機を借りて洗濯していうる愛子は、食事会には参加できなかった。それに気がついた水野はこっそりと会場を抜けだして洗濯を手伝いにいった。

「一人じゃ大変だろうから、手伝うよ。」

「あ、いいよ。もうすぐ終わるし。私も食べに行くから。」

「あのさぁ、はなちゃん…どうしたの…」

「べつに…なんでもないよ…」
そう言うと愛子は、洗濯が終わった衣類などを大急ぎでカゴに入れてそそくさと出て行った。

その雰囲気では、水野は質問を続けることが出来なかった。


食事が終わり、中学体育館に戻ってからは吉野高校との練習試合での問題点を確認して、課題としてノートに記録した。
その後、ミートするパス練習と、フェイクに対する反応などを練習した。
愛子は廊下を借りて洗濯物を干している。雨は小ぶりになっていた。
マネージャーがいない練習は久しぶりだった。
雨雲が太陽を遮り、コートに陽が差さないのもあるが、はなちゃんと愛子がいないコートは暗かった。
 やっと連敗記録を阻止できたことは嬉しかったのだが、なんだか大切な心の支えを失ってしまった網津高校男子バスケットボール部だった。

20時過ぎになって宿坊に帰ってきた。やはり、はなちゃんの姿は見えなかった。
それでも二度目の夕食は鶏の胸肉たっぷりのスープだったが、喉を通らず、前日と違ってみんなの食事は細かった。

食事が終わると和尚様の講話が始まった。

「過去を変えることは誰にもできない。だが、未来を変えることは誰にでもできることなのだ~的な…」
「誰かを傷つけるということは、その人の未来も過去も傷つけるということを忘れてはいけない…的な…」というへんな話し方だったが、メンバーの誰もがはなちゃんのことを考えていた。

和尚様の話は手短で、講話というより小話だった。僅か15分で話を終えると、ふぉふぉふぉふぉ…といいながら席を離れた。

その後、勉強時間だったのだが… だれも集中できなかった。
キャプテン辻と副キャプテンの立岡が、意を決して監督に話をしに行くことになった。が…。二人はがっくりと肩を落として帰ってきた。
「帰っちゃったって。はなちゃん。」
「わんわん泣きながら帰った。って監督が言ってた…。」
「連絡つかないって…」

携帯電話で、はなちゃんに連絡をとろうとしたが、この山寺は通信圏外だった。
その夜は、誰もが眠れなかった。

翌日は晴天だった。3時半起床 そして掃除。4時半から5時朝食
6時までにランニングで中学校体育館まで移動
それから地元小中学生とラジオ体操とバスケット講習会
7時小休憩にヨーグルト入り牛乳を飲み
10時までサーキットトレーニングとアジリティ
11時まで地元のお母さんたちのご馳走をいただき
13時までに吉野高校にランニングで到着
試合形式の合同練習を16時まで行い
それから中学までランニングで戻る
中学校で簡単な夕食を食べた後に19時までシュート練習などの個人練習のあと時間をたっぷりとってストレッチやマッサージを行う。中学校のシャワールームで身体を洗ってからバスに乗り宿坊に帰り20時の夕食
その後、和尚様のとても短い講話のあと就寝時間まで勉強

もちろん、それでは勉強時間が少ないので、バスでの移動時や練習の休憩時間にこまめに勉強をしていた。誰もが無口だった。楽しいはずの合宿が、自分たちの軽率な言動で重苦しいものになっていた。
それでも、ちゃんと合宿をすることがまず大切な事だと確認しあい、愛子の手伝いも下心ないものが輪番で行うことになった。

合宿6日目の夜。
疲れがたまり、精神的にも追い込まれていたメンバー。
明日の昼には、吉野高校と練習試合をしてから帰途につく。
吉野高校の選手はメキメキと力を付けていたし、地元の応援はすべて吉野高校に向けられるから、アウエイでのプレッシャーの練習にもなるだろう。
あっという間の7日間が過ぎようとしていた。
はなちゃんのことは誰一人一時も忘れなかった。

夕食が終わり、監督が本堂に全員を集めた。
「この合宿、明日で終わる。ただ、おまえたちの暗い表情が残念だった。」
愛子もぐったりと疲れた表情で頷いていた。
「とにかく、どんなトラブルでも打ち勝つ精神力が必要だ。」
全員、下をうつむいてしまった。
「そこでだ。肝を据えるための最後の特別練習だ。愛子ちゃん!」
そういわれた愛子は大きな模造紙を壁に貼り出した。
「大肝試し大会!」
監督の汚い文字でそうかかれてあった。

みんな、そんな気分ではなかった。
「監督、はなちゃんのことを話しあわせてください。」辻がそう言うと
「お前たちは目の前の障害からにげるのか!」
「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きてゆく資格さえない!」
と、訳のわからないことを監督は言い出した。

まずは若くて軽いお坊さんが、なぜかキャラクターを変えて話し始めた。
この古寺にまつわる、数々の怪奇伝説。悪霊。墓場の無縁仏の話を鬼気迫る表情で披露するのだ。
なにより一番怖かったのは、蝋燭を持って和尚様が突然現れた時だった。
何人か失禁しそうになった。

地図が渡された。
ひとりずつ、この地図に書かれているそれぞれ7つの経路を通ってかなり離れた高台にある鐘突堂に集合するという。
経路の途中、墓場に隠されたアイテムを持ってこないと、合格にはならないらしい。
午後の練習には重大な用事があるとかいって、監督と愛子ちゃんはこんな準備をしていたのだ。

 「まったく、俺達は高校生だぜ。こんな、真っ暗で、懐中電灯じゃなくて蝋燭の灯だからって…怖いわけないじゃない…」と一人でブツブツ言いながら、辻がスタートした。

 根岸は右足のサポータを確認してから、ゆっくりとスタートしていった。この7日間の合宿でリハビリはかなりすすんだ。だから、根岸がひょこひょこ歩いているのは足の痛みのせいではなく、古寺の墓場のおどろおどろしさのせいだった。

 立岡は思い切り走って行こうとして、階段につまずいて顔面を打ち、鼻血を出してしまった。

 吉川は1日目の夜以降、ずーっと暗い表情で神妙であり、黙って無表情のままスタートした。

 市谷は、科学的に立証されていないものを怖がるのは論理的におかしいので自分は怖いという感情を持つことはありえない…とつぶやきながらスタートした。

 水野はスタートして少し離れた場所で、なんどもふりかえって愛子ちゃんの可愛らしい姿を確認していたが、監督から「早くいけ!」と怒鳴られて泣きそうな顔で歩き出した。

 藤子は…なぜか、大きな声で念仏をとなえながら泣きそうな顔でスタートした。


辻は暗闇を歩きながら、最初は怖がっていたのだが、自然と一人で歩いている自分と問答を初めていた。

「お前、怖いのか?」「怖いといったら怖いけど…でも」
「でも?」「こんなコトしている場合か?」
「はなちゃんのことか?」「そうだよ、はなちゃんは傷ついたよな。」
「そうだよ。」「そうだよな。仲間だと思っていたのに…」
「裏切られたって気持ちがあるだろうな。」「吉川だけの責任じゃないよな。」
「そうだよ。」「俺達全員に浮ついた気持ちがあったんだ。」
「でも、はなちゃん大丈夫かな…」「どうやって帰ったんだろう」
「はなちゃん傷ついて…まさか…」「でも、それくらいショックは大きかっただろうなぁ」「思いつめて…」「まさか…」
妄想はどんどん膨らんでいった。

怖さを感じないための工夫か、自分の本心を確認しているのか…
メンバー全員が同じように自問自答をしながら墓場の暗闇の中、自分の経路を進んでいった。

辻は墓場に隠されたいくつかのアイテムを手にして、早々と鐘突堂に近づいた。
新月で真っ暗闇の中、青白い光りで鐘突堂が浮かび上がって見えた。

なんだ…

辻は息を飲んだ…

女性のすすり泣きが聞こえた…真っ白な影がゆらゆら揺れていた。

一歩も動けなくなった。

誰かが泣いている…。

「え? もしかして…」

振り返ったのは…

「私…絶対にゆるさない!」

「ぎょええええ!」辻は悲鳴を上げて腰を抜かした。

その悲鳴を聞いて、墓場の経路を歩いていたメンバーは鐘突堂に走った。

真っ白な服を着た少女は、はなちゃんだった。

吉川が叫んだ「まさか自殺!」

市谷はなぜか、手で十字をなんども切っていた。

集まった7人全員を見渡しながら、はなちゃんの霊はこういった。

「この恨み…はらさずにおくべきかぁ…」

「ぎゃああ!」

鐘突堂方面から聞こえてくる7人の悲鳴を聞いて、監督と愛子はハイタッチをした。


あの日、はなちゃんは吉川が言っていたことなんて全然気にしていなかった。

仲間を信頼していたし、吉川が自分に好意を持っているなんていうのはバレバレだった。

それでも、浮かれている彼らにお灸をすえるつもりで、泣いたふりをして走りだしたのだから女の子は恐ろしい。

監督に報告に行ったときに、和尚様が電話を取り次いでくれていた。
お母さんが、職場で怪我をして緊急入院したというのだった。

はなちゃんは、若いお坊さんの車に乗せてもらい、あの夜に自宅に急いで帰ったのだった。

愛子ちゃんの表情が暗かったのは、はなちゃんの母親を心配していたことと、マネージャーの仕事を全部自分がカバーしなければいけない重厚感からだった。

それに、部員のみんなが心配するから、はなちゃんのことは話さないようにと監督にいわれたのだ。

部員達が勘違いをしていることをそのままにして、監督は練習を続けたのだ。

幸い母親の怪我は大したことがなかったのだが、監督からの命令で6日目まで家の手伝いをしていたはなは、今日の昼にこの合宿所にやっと戻ってきたのだった。

そして、あまりにも選手が反省しているから、もっと反省させよう!と監督が肝試し大会を企画して、いやがるはなちゃんに幽霊の役割をさせたのだった。

 はなちゃんに土下座して謝るメンバーたち。吉川は号泣していた。

 笑いすぎてお腹が痛くなって泣き出した愛子ちゃん。

 みんなのことが、もっと好きになってしまったはなちゃん。

 いまどき、めずらしいくらい純粋な若者たちをみて感激している和尚様。

 自分の怖い話の腕前にまんざらでもなという表情の若い坊主

 そして、すべての悪巧みが成功して満足気な監督

こうやって、合宿最後の夜が過ぎていった。


最終日の吉野高校との試合。地元の大声援の中で試合は始まった。
あんなに懐いていたラジオ体操の小中学生でさえ「網津高校!ぶっ倒せ!」と声を揃えて応援していた。
合宿中、ずーっと昼食や夕方の軽食をふるまってくれたおばさん達も、網津高校が点数を取られると怒号のような叫び声を上げていた。
7日間の合宿で疲れきったメンバー。
だが彼らにとって、アウエイであることはなんでもなかった。
はなちゃんと愛子ちゃんの声援は5万人のパワーに匹敵するものだった。

結局、合宿にかかった経費は、おんぼろレンタルバスの12万円とガソリン代、それに朝夕の食事代などだけで20万円以下に抑えることができた。
 
「でもさぁ、はなちゃん、よくあんな怖いところで一人でいれたよね」

「あんまり寂しいのと怖いので、愛子ちゃんの貸してくれた動画を…MacBookで観ていたんだけど… なんか、泣けちゃって泣けちゃって…なんていったっけあの動画のタイトル?」

バスはまっすぐな道を夏の陽射しのなか、家路を急いで走っていた。




スポンサーサイト



カテゴリ: もしも高校バスケットボール部マネージャーがPerfumeのライブを観たら

[edit]

Posted on 2010/11/18 Thu. 18:55    TB: 0    CM: 2

プロフィール

カテゴリ

最新記事

最新コメント

検索フォーム

訪問者数

ブロとも一覧

ブロとも申請フォーム

リンク

月別アーカイブ

最新トラックバック

RSSリンクの表示

QRコード