Perfume to 私 と BABYMETAL

PerfumeとBABYMETALのレフトなファンの戯言

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夜の連続web小説 『たう』 第1話 『 奇跡は起きたのではなく、起こしたのだった。』 #BABYMETAL 


(この物語は妄想です 実在の団体名 個人名などが出てきますが、
脳内補正して読んでいただきたいと思います)


エンジニア(イングランド36歳)
「ああ、ライブを観た後すぐに調べたよ。まだアルバムを一枚しか出していないんだってね。iTunesで購入したけど、直ぐにCDも注文したさ。届くのを楽しみにしているよ。」

機械工(ウエルズ47歳)
「正直に言うけど、俺は小便入りのペットボトルを用意していたんだ。俺のメタルを少しでも侮辱したら投げつけてやろうとね。だが、興奮して喉が渇いてそのペッドボトルを飲んじまいそうになったんだ。ああ、メタルだったよ。本物のね。俺が16歳で初めてメタルバンドを聴いた衝撃よりも興奮したよ。あの子達を馬鹿にする奴がいたら俺が殴ってやる。」

医者(アイルランド65歳)
「私の父親はオーストラリアで日本軍の捕虜だったんだ。絶対に日本のバンドなんて認めるつもりはなかった。奴らは何だって真似をする。ってそんな気持ちは吹っ飛んだんだよ。関係ないよ。音楽だけだよ。素晴らしかった。孫娘のような女の子がすべての偏見を取り払ってくれたよ。」

誰もがニコニコしていた。最初は腕を組んで眺めていた連中も興奮した。もっと彼女たちの音楽を聴きたくなっていた。

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その1時間前 控室にて


「ねぇ、すうちゃん。いま、観客席をちょっと覗いてきたんだけど…それほどお客さんいなかったよ。」
巻き毛を揺らしながら飛び込んできた少女は大声でそう伝えた。
椅子に座って少し首を傾げて目を瞑っているポニーテールの彼女は黙っていた。
「…」
端正な横顔は女神のように美しかった。
「だめだよ起きちゃうよ。」
テーブルの上におかれたお菓子とにらめっこをしていた少女が、赤ちゃんのような笑顔でそう言った。
ウエーブのかかったツインテールが揺れた。
「え、だってもうすぐ前のバンドが終わっちゃうよ。」
「大丈夫。大きな舞台になればなるほど、すぅちゃんは眠るって彩未ちゃんが言っていたよ。」
「へぇ〜。ってそれよりも、ゆいちゃん!お客さん少なかったよ。」
「そうよね。何で急にメインステージにしたんだろう。」
ゆいは言葉ではそう答えながらも興味は、机の上のケーキに戻っていた。
そこに場ミリのテープを持ってコバが入ってきた。
「ねぇ!お父さん!お客さん疎らだよ!」
お父さんと呼ばれた彼はこのグループのプロデューサーと呼ばれている。
若い頃からこの地に憧れていた。この三人の少女たちが自分の夢を叶えてくれたことに 興奮して、フェスの開場前に場ミリを貼るのを忘れていたくらいだ。
「え?あれが疎らに見えるって?」喉まで出かかったその言葉を呑み込んだ。
この子はプロだ。この稼業で百戦錬磨の自分でも感心するほどのストイックさを持っている。
ふだんはふざけてバカなことばかりしているが、それは仲間を和ませるため。
それがわからずに一度、叱ったことがあった。
武道館でのリハ中にふざけていたのだ。
大事な舞台を前に緊張感が足りないと叱ったのだ。
彼女はエクボを浮かべたまま悔しそうに「すみません」と深く頭を下げた。
その時、すぅとゆいが怒りを浮かべて食ってかかってきた。
「もあちゃんがただふざけていると思うんですか!」
普段はヘラヘラしている中元とは違った。
水野も怒りで拳を握りしめていた。
すると最愛はこう叫んだ「なぁああんちゃって!みんな騙された〜!」
そう言った彼女の目には涙が溜まっていた。
そんな彼女だからこそ、アイドの最高峰である日本武道館でのあの事件での頑張りを見せた。
彼女がいたから、ゆいだって腰の痛みを隠し通すことができたのだろう。
いくつものミスが彼女のカバーで回避できた。
そう、彼女の笑顔がこのグループが突き進んでいる逆境の茨の道を歩む原動力なのだ。

「お父さん、なに暗い顔しているの!大丈夫!もあの笑顔でお客さんを集めてみせるから!」
エクボを人差し指で突きながら、もあはコバにそう言った。
どういうことだ。ここを満員にするっているのか?。ここがどこだかわかっているのか?
あ…わかるはずないか。
彼女にとってのこの場所は、東京アイドルフェスティバルの会場と変わらないのだろう。

前のバンドが最後の曲を終えた。
その瞬間、すぅは目を覚ました。
「みんな、いい?。行くよ!」
ゆいは手を伸ばそうとしていたお菓子を諦めた。
「うん。いいよ。」
ゆいの顔も戦闘モードに入っていた。
もあは相変わらずヘラヘラしながら大きな声で言った。
「さぁ〜て。イギリスの男の子たちをメロメロにしちゃうぞ。」

楽屋の隅で、彼女たちの会話を聞いていたベースのBOHは震えていた指が止まったのを感じた。
「そうだな。俺たちは彼女たちのサポートだ。]
視線を上げると女性に見える小柄な先輩が笑っていた。
「なんか、すげーな。」
彼はそう言いながらギターを抱えた。
「足を引っ張ってはいけない。だって俺たちは神なんだ!」
振り返るともう1人のギターの神もドラムの神も立ち上がっていた。

「行くよ!」全員にそう言って颯爽と歩き出したすぅは、間違ってトイレのドアを開けた。

sonisphere_bm007.jpg


つづく
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Posted on 2017/05/22 Mon. 19:48    TB: 0    CM: 0

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