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Perfume to 私 と BABYMETAL

PerfumeとBABYMETALのレフトなファンの戯言

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もしも高校バスケットボール部マネージャーがPerfumeのライブを観たら その3 

「私の名前は ひらがなで はな っていいます」

「私はアイコです 愛の子 でアイコっていいいます よろしくお願いします」

6名だけど大きな拍手が起こった

「これで、チームらしくなったな」 アニメガネ7番が言った。

一番背の低い彼が2年生で副キャプテン立岡だったのだ

「まぁ 心強いマネージャーだ」 力士の4番がごっつあんですっていう感じの声でそういった。

彼が2年生でキャプテンの辻だった

最初のオールプレスの時に、見事にファールをもらった9番のアニメガネなし男が2年生吉川

リバウンドをジャンプもせずに何度も相手から奪いとった身長170cmメガネなし帰宅部5番が市谷

6番の根岸先輩の交代選手としてでたのが、メガネの帰宅部8番が1年生の水野

天然パーマの帰宅部10番が1年生の藤子どちらも小柄だった。

各自自己紹介が終わったときに松葉杖の根岸が体育館に現れた。

「みんな ごめんな 迷惑をかけてすまん」

「なにいってんだよ お前のおかげで俺達はバスケットが好きになったんだ」

「そうだよ 早く治して練習に出てこいよ」

「マネージャーが二人も入ったんだ これから楽しくなるぞー!」

はなは、どうしてみんながこんなに明るい笑顔でいるのか不思議だった

中学のバスケット部はもっとピリピリしていた 

まして エースが負傷して これから勝つ見込みなんてないのに…

だからこのチームは弱いんだって思いかけていた。

でも愛子は、そんな男子生徒の笑顔につられて笑っていた。

まぁ、根岸先輩の登場で浮かれているといったほうが正しいかもしれない

私はなんでここにいるんだろう はながそう考えていると

田中先生が入ってきた。その瞬間に、みんなの表情が変わった

「これから本格的なバスケットを教える」

「はい!」返事の声は揃っていて体育館に大きく響いた

「まずは前回の試合 第1ピリオドの最初の8分間 お前らは勝っていた。」

「は…はい!」

「そして、やはり江部薬子工業は体格的にも技術的にも優っていた…だが…」

「…」

「お前らが負けたのは… 根岸がベンチに引っ込んだ瞬間、お前らの心が負けたんだ」

「はい…」

「根岸がいなくったって第2ピリオドまでは接戦するはずだった!」

はなはびっくりした 実は田中監督と同じことを考えていたのだ

あの日コートに出た根岸以外の5名は、上手なプレーヤーではないが、誰にも負けないくらいの個性的な能力を一人一つずつ持っていたからだ。

なによりも、あの点数差の中で、メンバーの誰一人、立ち止まることなく走り続けていたのだ。

「いいか お前たちが負けたのは自分の心に負けたんだ 決して江部薬子工業に負けたのではない!」

「はい!」

「いいか 今から言う、この言葉をおぼえておけ!」

「はい!」

「勝利は自信になる そして敗北は経験になる!」

「はい! 勝利は自信になる 敗北は経験になる!」

全員が大きな声で何度も何度も復唱していた。

なぜか愛子は、クスクス笑いを誤魔化すために背を向けてしまった。



「ねえ どうして私たちマネージャーになれたと思う?」

体育館出入口そばにある流し台で、給水ボトルを洗いながら愛子が言った。

「え?なに?」

はなは、雑巾を絞りながら聞き返した

「そっか、はなちゃんは知らないんだ。」

「どういうこと?」

「根岸先輩目当てのマネージャー希望者が殺到してたらしいの。」

「え?でもマネージャーがいないから私たち二人に声がかかったんじゃないの?」

「はなちゃんはありがたさっていうか、凄さが分かっていないんだ?」

「どういうこと?」

「田中先生は根岸先輩が入学した去年に赴任されたんだけど、マネージャーも選手も同じだぁ〜って全く同じトレーニングをマネージャーに求めたらしいの…」

「え?トレーニングを?」

「まぁ、根岸先輩目当てで殺到した女子マネージャー希望者対策ね。多分。」

「へーあの根岸先輩ってもてるんだぁ」

「何言ってるのよ、モテるなんてもんじゃないわよ。」

愛子は興奮しすぎてボトルを倒してしまった

「愛子ちゃん興奮しすぎ」

「興奮もしますって。だってね、根岸先輩が入学したときなんか大変だったらしいのよ。」

「たいへん?」

「根岸先輩が一年生でバスケットボール部に入る前のことなんだけど」

「え? 入学後すぐに入ったわけじゃないの?」

「はなちゃん。そこ食いつくところじゃないの。」

「はい、すみません。」はなはおどけて笑ってみせた。

愛子は、ちょっと周囲をみわたして極秘事項を伝達するように声を落とした。

「一年生の教室に2年生の女子が入ってきて、根岸先輩を呼び出したの。」

「え?」

「呼び出された、焼却場…あ、違った、自転車置き場にいたのは2年生18名」

「18名…それじゃあ、あの体格でも苦戦するわね…それに女子相手じゃ…」

「何言っているのよ。焼きを入れるとかじゃないのよ。はなちゃん頭大丈夫?」

「違うの? でも18名で呼び出したんでしょう?」

「みんな頭を下げて手をさしだして… 根岸くん、付き合ってください!って」

「へ?」

「何かしらないけど、同時告白らしいの。」

「それで?」

「根岸先輩、悪いな 興味ない。って無視して帰っちゃったんだって。」

「ふーん 漫画みたい。」

「私、その話を聞いたときに爆笑しちゃった。まるで…」

「ん?まるで?」

「そっか、はなちゃんは知らないものね。今度、そっちの方の話をしてあげる。」

「なに、そっちの方の話って?」

「それより、どうして私たちがマネージャーになれたかって話のほうが先。」

「そうそう、トレーニングがどうしたんだっけ?」

「田中先生がマネージャー希望者にさせたトレーニングがすごかったのよ。」

「でも…」

あのアニメガネや帰宅部、それに力士先輩が耐えることができるトレーニングなのに?

はなはそう思った。それを察した愛子は話を続けた。

「あの試合の日、うちの選手は後から体育館に入ってきたよね。」

「そういえば…」

「あれ、グリーン公園まで走って帰ってきたらしいの。」

「へぇ〜!どおりで汗が滴って体から湯気が出てたはずだ。」

「はなちゃんよく気づいたわね。」

「公園までどれくらいあったけ?」

「ちょうど1キロ 往復2キロ かなりのスピードで走ってきたらしいの」

「試合前なのに…」

「そう。それが監督のやりかたらしいの」

「でも…あの力士…辻先輩も走ったの?」

「辻先輩って以前はもっと太っていて1年ちょっとで25kg以上体重が落ちたらしいの」

「へぇーーえ! 25kg! 」

はなは、今の辻先輩の体格に25kgをプラスした姿を想像できなかった。

「そう うちはとても弱いチームだったんだけど、田中監督はとても厳しいトレーニングを課したの」

そっか、それで試合終了まで全員が走り切ることができたんだとはなは思った。

「その厳しいトレーニングを、女子マネージャーにも求めたってわけ?」

「そう。誰がもマネージャーは女子に限るなんて言っていない!とかいって」

「選手も、監督に変わってから部員が15人も辞めたんだよ。」

「え? 残った精鋭があの6人?」

「そうなの。辞めた人のなかにはかなり背が高いバスケット経験者も多かったらしいの」

「ふーん、もったいない。」

はなは田中監督の考えていることがわからなかった。

「まぁ、マネージャーになりたいっていう女子生徒もみんな1日か2日で諦めちゃったの」

「そりゃそうね。」

「私。実はその話を知ってから毎日近所を走ったりトレーニングしていたの。少しずつでも体力をつけて…すぐにでもじゃなくていいから…卒業間近でもいいから、田中先生にマネージャーさせてくださいってお願いしようと思っていたの。」

「愛子ちゃん…」

「でも、今日の監督の言葉には驚いたわ。お前たちは根性がある。うちの選手よりも根性がある。トレーニングは免除!って…」

「へーそうだったんだ…」

「それで、このことも知っておいて欲しいの。」

「なに?」

「普通さぁ、こういうことがあると女子特有の世界で、マネージャーになりたかった先輩たちから嫌がらせとか受けそうじゃない?」

「そうね…」

中学生の女子バスケ部内では、そういった類のことで嫌な思いをたくさんしてきたので、胸がきゅっと痛くなった。

「奈央と佳子のおかげなのよ」

「どういうこと?」

「あの二人がね。噂をばらまいたの。」

「え?どんな?」

「はなちゃん、合気道二段なんでしょ?」

「え、どうしてそれを?」

「なにいってんの、クラスの自己紹介プロフィールにあなた書いていたじゃない。」

そうだった。はなはあまりにも華奢なので男子からからかわれたり、訳のわからない女子からの嫌がらせを受けることも多かった。高校でもそんなトラブルが嫌だったので、躊躇したがプロフィールに書いてしまったのだ。

「でね。あの二人ったら江部薬子工業とのシーンをかなり脚色して噂にしたらしいの」

「え?」

「私がタンカを切って、あなたが得意の合気道で選手三人を一瞬のうちにぶちのめしたって…」

「うそ!」

「すごい噂よ。あっという間に全学年に知れ渡ったらしいの。」

どうりで…今日、昼休みに焼きそばパンを買いに行ったとき、突然はなの前の行列が消えたわけだ。

それにしても、自分の空想が見透かされたのかのようで、はなの顔は真っ赤になった。

「とにかく。はなちゃんのおかげで念願のマネージャーになれたってわけ。ありがとうはなちゃん。」

そういって、愛子は深々とお辞儀をした。

「え? あ…あ…どうも」はなもぺこりと頭を下げた。

顔を上げると、愛子はまだ深々とお辞儀を続けていた。

「ちょっと…やめてよ 愛子ちゃん。」

ゆっくりと頭をあげながら、愛子は微笑んだ。

「お辞儀って、これくらい長いほうが心が伝わるのよ」

はなは訳がわからずキョトンとしていた。




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カテゴリ: もしも高校バスケットボール部マネージャーがPerfumeのライブを観たら

[edit]

Posted on 2010/11/14 Sun. 19:42    TB: 0    CM: 2

この記事に対するコメント

いやあ

1話から読ませてもらっていますが凄く面白い!!
セラミックおじさんさんの紡ぎ出す世界に引き込まれます。
もしPerfumeが関係なかったとしても、十分に読み応えの
あるストーリーですね。

続き楽しみにしてます(^^)

URL | PPPHIVE #-

2010/11/14 23:13 * 編集 *

Re: いやあ

PPPHIVEさん コメントありがとうございます

いえいえ、Perfumeがいないとこれは成り立たないストーリーなんです

だって書き上げるためには

Perfumeが絡まないとモチベーションが維持できません

BGMにPerfumeを聞かないと書けません

あ~ちゃんの笑顔やかしゆかの声や のっちの眉毛をみないと頑張れません

URL | セラミックおじさん #-

2010/11/15 20:32 * 編集 *

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