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Perfume to 私 と BABYMETAL

PerfumeとBABYMETALのレフトなファンの戯言

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朝の連続 Web 小説  「 やねこいのー 」 

久々です 

第十四回

あの日、母親たちが歩いた坂道と同じ坂道を、三人は無言で歩いていた。
にわか雨だろうか…路上にポツポツと雫がこぼれている。
乾いたアスファルトの上に落ちた雫はすぐに消えてしまう。

希望に満ちて上京した寮生活は楽しく、お姉さんたちのダンスや歌唱力、パフォーマンスに賭ける姿勢など全てが刺激となった。
BEE―HIVEという大人数でのプロジェクトの一部として活動が主となり、全国区のインディーズとして地方に出かけることもあった。
 三人は同じ中学に通い、寮で同じ食事をして活動を続けていた。
このまま、努力を続けていれば成功できると信じていた。やるべきことをやっていれば認められる。そう信じていた。
 ダンスレッスンのレベルも高くなってきた。音楽プロデューサーも変わった。環境のすべてが変わった。
そして、地道に活動していた。なかなか注目はされないが、一歩ずつ確実にステップアップしている手応えがあった。

かしゆかのダンスは高校生に入ってから身体の成長と共に、とても魅力的なものに変身した。
小さなイベントで、かしゆかのダンスを初めて見た少年がすぐ恋に落ちてしまった。

のっちのパフォーマンスとは別次元の美しさを身につけていた。のっちは、かしゆかに負けないようにと自分なりのリズムの取り方を極める練習を重ねていた。

あ~ちゃんのボーカルも飛躍的に成長した。それは、新しい音楽プロデューサーによってレコーディングで抑圧されたことが反作用になり、爆発ような上達ぶりだった。
いつの間にか伸びるしなやかな声を手に入れたあ~ちゃんに。負けたくないという思いが強くて、のっちも自分なりの歌い方を模索した。

そして、のっちは、二人を通じて多くの人達と心を交わせることができるようになった。友人が増えていった。話すことが苦手な彼女は、美少女なのに自分が笑われるキャラを作り出していた。

 どれもこれもインディーズとして、数多くの場数を踏む中で学んでいった結果だ。
ライブで雪が降ればそれを辛いとは思わず、次回のライブのネタができる!と喜んだし、台風の中でライブをする自分たちを恰好いいと思っていた。
 それでも学校では、広島インディーズの時と同じように、なにか悪い活動をこっそりとやっているような気持ちだった。
学校の先輩や同級生がテレビで大活躍している。
それなのに自分たちはマネージャーの吸うタバコの匂いが充満している小さな自動車で移動して悪酔いしながらイベントをこなしている。さまざまなイベントに出向き、パフォーマンスを披露する毎日だった。
ただ、同級生の活躍を羨んでいたわけではない。自分たちのスタイルには今の活動があっている。
イベントで地方に行けるのも楽しかった。
必要なんだと納得していた。そして、自分たちのスキルが少しずつだが高まっていることを感じていた。
それだけを信じていた。

いつか いつか みんなに注目されるようなアーティストになる…
歌っている途中で、目の前を人が通り過ぎる。
今まで聞いてくれていた人が、ちらりと時計を見てその場を立ち去ってしまう。
ステージの前に誰もいない状態からライブを始めることもよくあった。
店の人の「いまから、パヒームのライブでぇーす!」との呼び込みが会場に虚しく響くこともあった。
ちょっと挫けそうになったときに隣を見ると、すぐそばの二人は笑顔だった。
自分も頑張れる と三人がお互いに想いあっていた。
だから、インディーズではなく全国メジャーデビューが決まったときには自分たちが認められたのだと思った。
これまで積み重ねてきたことが実を結んだんだと小躍りして喜び合った…

なにか口に出せば爆発しそうだった。
すべてが駄目になってしまいそうだった。
でも、許せなかった。
「どーして解散しなきゃいけないのよ。」
口火を切ったのは彩乃だった。
普段、滅多なことでは怒らない彩乃が吐き捨てるように言ったのだ。
「なんで、あんなことを言われんといけんのじゃ。」
綾香の声は涙声だった。
「私は…三枚の結果がどうだって…Perfumeをやめんよ。」
有香の言葉に二人は頷いた。
言葉はそれだけで十分だった。三人の決意は硬かった。
レコードを出せなくなっても、事務所を解雇されたとしても、絶対に三人でPerfumeを続ける。
名前は、ぱふゅーむからPerfumeに変えさせられたけど、三人は変わっていなかった。
どんなに悔しいことがあったとしても、いつか成功する日のために弛まない努力を続けてきた。
誰かが私たちの解散を決めることは出来ない。解散するときは誰かが弱音を履いた時だと暗黙の了解があった。
「ねぇ、あんまりにも腹がたったから… コンビニ寄らない?」
「そうね。悲しすぎるからコンビニ寄りましょ。」
「もう、コンビニ寄るしかないよね。」

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カテゴリ: 朝の連続web小説 やねこいのー

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Posted on 2011/01/27 Thu. 18:23    TB: 0    CM: 0

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